「小学校に行きたくない、今の幼稚園がいい!」 3月、卒園式が近づくにつれて、お子さんが不安定になったり、急に甘えん坊になったりしていませんか? 大好きな友達や先生と離れることは、子供にとって人生初の大きな「喪失感」です。 大人が思う以上に深い「卒園ロス」に寄り添い、その寂しさを新しい一歩への勇気に変えてあげるための、親の関わり方について考えます。

1. 寂しさを「否定」せず、丸ごと受け止める

「もうすぐ 1年生なんだからシャキッとして!」という励ましは逆効果になることがあります。

  • 感情の言語化を助ける:「寂しいね」「もっと一緒に遊びたかったね」と、子供の気持ちを代弁してあげましょう。
  • 「大好きだった証拠」と伝える:寂しいのは、それだけ素敵な時間を過ごせたから。その思い出を肯定してあげてください。
  • たっぷりのスキンシップ:不安な時は理屈ではなく、抱っこや手繋ぎといった「肌の温もり」が一番の特効薬です。

2. 「お別れ」は「一生会えない」ではない

子供にとってのお別れは、永遠のような絶望感に見えることがあります。具体的に繋がっている実感を残しましょう。

  • 「また会える」約束を具体的に:「 4月になったらお手紙を書こうね」「落ち着いたら一緒に公園で遊ぼう」と、未来の予定を話します。
  • 連絡先の交換:親同士で繋がっていることを伝え、「いつでも会えるよ」と安心させてあげてください。
  • 写真の活用:お友達との写真をリビングに飾り、「いつでも心の中にいるよ」というメッセージを届けます。

3. 新しい世界への「期待の種」をまく

寂しさを十分に味わったあとに、少しずつ前を向かせてあげましょう。

無理に楽しませようとしないこと。 「小学校にはこんな面白い本があるみたいだよ」「新しいジャージ、かっこいいね」といった、何気ない日常の会話にワクワクを忍ばせます。親が新生活を楽しみにしている姿を見せることが、子供にとっての最強の安心材料になります。

✅ まとめ:ゆっくりと、春を待とう

子供の心は、冬から春へと変わる空のようです。 晴れの日もあれば、急に雨が降ることもあります。 焦らず、お子さんのペースで「さようなら」と「はじめまして」を繰り返せるよう、一番近くで見守っていてあげてください。 その寂しさを乗り越えた先に、一回り大きくなったお子さんの笑顔が待っています。