「ほら、ありがとうは?」「ちゃんとごめんなさいして!」 親なら誰しも、社会性の基本としてこれらの言葉を教えたいもの。 しかし、無理やり言わせようとすると、子供は心を閉ざしたり、形だけの返事をしたりするようになります。 大切なのは言葉そのものではなく、その奥にある「感謝」や「自省」の気持ちを育てることです。 2月の落ち着いた時期に、改めて親子で向き合いたい、良質なコミュニケーションの育て方をご紹介します。

「ありがとう」を育てる親のミラーリング

子供は驚くほど親のことを見ています。教えるよりも「見せる」のが近道です。

  • 些細なことに「ありがとう」:子供がおもちゃを片付けた、靴を揃えた。そんな当たり前の瞬間に「助かったよ、ありがとう」と言葉をかけます。言われる喜びを知ることで、自分からも言いたくなります。
  • パートナーや周りの人へのお礼:パパがゴミ出しをしてくれた時、店員さんに商品を渡された時。豊かな感謝のシャワーを浴びせましょう。

「ごめんなさい」が言えない時の心のブレーキ

子供が謝れないのには「恥ずかしい」「叱られるのが怖い」「自分が悪いと認めるのが悔しい」など、複雑な葛藤があります。

  • 「気持ちの代弁」から始める:無理に言わせず「悔しかったんだね。でも叩いたらお友達は痛いよね」と状況を整理。
  • 謝った後の「プラスのフィードバック」:勇気を出して言えたら「言えたね、偉かったよ」とその勇気を認め、問題を終わりにします。いつまでもネチネチ叱らないのがコツ。

効果絶大!「嬉しいね」という共感言葉

単なる「マナー」として教えるのをやめてみましょう。

「貸してくれて嬉しいね」「ニコニコしてくれて嬉しいね」。この「嬉しい」という実感を共有することで、子供は「良いことをすると、自分も相手もハッピーになる」という成功体験を積み重ね、自発的な言葉へと繋がっていきます。

✅ まとめ:言葉は「心の鏡」

10歳、15歳になった時、状況に応じて素直に心が動く大人になってほしい。 そのための種まきは、今の日常の中にあります。 まずは今日、夕飯を運んでくれたお子さんに、目を見て「ありがとう!」と伝えてみることから始めてみませんか。